村上ファンド村上世彰会見語録


今回のインサイダーの問題で皆様に多大なご迷惑をおかけしたこと心から深くおわび申し上げたいと思います

インサイダー疑惑として報道されていますが一体何をおっしゃっているのかというのが
私に寝耳に水というか、何がそんなに疑惑に絡むのかとまったく何のことをおっしゃっているのかわかりませんでした

ライブドアの方々が2004年の後半、年末にかけて私どものところに
ニッポン放送がほしい、ニッポン放送がいいな」とおっしゃったことが私どもにとっての
インサイダーではないかという疑念でありました

ただ今回検察当局が言うには、「ライブドアにどこまで本気で買う気があったかは別にして(2004年)11月8日に宮内亮治さんが『いきましょう』と声かけた」
「(2005年)1月6日にもしできたら公開買い付けしたいんですけどって言った」
「それが5%以上買い集めることの準備に当たるんだ」
そんなバカなと当初は思いました
そんなことで僕は株を買っていたのではない

(検察は)「村上はライブドアの動きを知ってもうけようとしたのではないけど
宮内さんが『そら行けやれ行け』というのを聞いたでしょう」


聞いちゃったと言われれば、聞いちゃったんですよね…

それを本当に証券取引法の167条(ある人がある会社の株を5%以上買うことを知って株を買ってはならない)や168条にかかるのだろうかと自分の中で何回も何回も考えてみました

(検事に)「あなたは知ってしまった」と言われた
私は悩みました
私は証券市場の中でプロ中のプロと自認しております。
プロ中のプロがそういう法律を万が一でも犯していいものか?

悩んだ結果これは自分においてもミステイクがある
俺は知らないというよりも把握しなかったこと
プロ中のプロとして認識が甘かったことについては
私自身が罪を認め、私自身がそれを甘んじて受けることが
私のやるべきことではないか? と判断をいたしました

罪を認めた人間がいいのか? と言われるかもしれませんが
自分の中では(違法の)感覚がなかった
現実問題やったことには罪を認め、反省する必要がある

これは自分の生き方にそうしないと反する
ということで(調書に)サインしたので、起訴されることはほぼ間違いない

それがどのようなやり方になるのかは検察の考え次第
それに沿うのが僕の務め


残念ながら罪を犯そうというわけじゃなかったけれども
聞いてしまったということについては
証取法のプロ中のプロだと思っていた人間が犯してしまったことを深くお詫び申し上げます

私は今日をもって基本的にこの世界から身を引く


僕が悪い! そのちょっとのルールのミスでも僕は見つけるべき人間だったと思う

事実だから仕方がないそういう法体系なんだから
これで僕が作ってきたものが全部失われると悩みましたよ
確かに言われてみれば、一つの解釈
僕は法律を作ってきた人間だからそういわれれば成り立つ
インサイダーというのは「もうける気があるというのを」条文としてない


金もうけは悪いことですか?
僕は今回ルールを犯してしまったかもしれない
でもルールの中で一生懸命株取引をして金をもうける
これ何が悪いんだろう?

2000億円ぐらい投資をしていただいて4000億ぐらいになったということです
2000億円ぐらい株式市場で利益を上げることができた

僕のことを嫌いになったのはね、むちゃくちゃもうけたからですよ
こんなにもうけていいのかと思うぐらいファンドの投資家に還元したと思う

もし僕が負けて負けて負けながら一生懸命一歩一歩やってたら
こんな僕のこと悪く言わなかったと思う

逃げるためにシンガポールに行ったわけじゃない
ただ一つ言いたいことは若干日本が嫌になってきたかなという気持ちはありましたよ
変な国になってきている 


がんばる人を称える
税金をいっぱい払っている人を誉め称えるそうあるべきじゃないですか
トライをする人チャレンジする人を応援するべき国じゃないですかね


星野仙一阪神タイガースシニアマネージャーについて)
僕はこんな失礼なことを言っちゃ悪いけど言わせてほしい
青少年を育てるような元野球をやってる人が「天罰下れ」というような言葉を使っちゃいかん
これはおかしい うちの子供にも影響が出た


(悔いはないですか?)
まあ楽しい人生でした