“貢ぎ度”の高い出版社をカレンダー利権で懐柔する銭ゲバジャニーズ

ジャニーズの名物の一つである4月から暦が始まる「スクールカレンダー」の発売が開始された。

今年はKinKi Kids(マガジンハウス)、嵐(あらし)講談社)、タッキー&翼(ぴあ)、「NEWS」(M.Co=角川書店)、関ジャニ∞小学館)、KAT-TUN集英社)、ジャニーズJr.(ワニブックス)の7種類が発売されたが、AMAZONの書籍ランキングで軒並み上位に食い込み、億単位以上のカネが動いている。


ジャニーズ事務所側、そして出版不況にあえぐ出版社側にとっても売れることが100%決まっているこんなにオイシイコンテンツはほかになく、そこには当然のように、ジャニーズサイドと出版社による「政治」が絡んでくる。


実はこのカレンダーは数多くの出版社の中からジャニーズへの「貢ぎ度」、すなわち「貢献度」によって、ジャニーズ側がカレンダーの制作を各出版社に割り振っている。
ジャニサイドからすれば、自分たちのより忠実な犬(下僕)となっている出版社に作らせてやってる……というものだろう。
そしてさらに、ジャニはカレンダー利権という甘い汁をチラつかせ、「ジャニーによくない記事書いたらYOUたち、カレンダー刷らせないよ」とばかりに、ジャニーズタレントの不祥事やスキャンダル、バッシング記事を書かせないように出版社を懐柔するのだ。



実際今回カレンダーを出版する出版社は、
集英社……ジャニヲタ御用達「Myojo」、山下智久連載「セブンティーン」
M.Co=角川書店……「ザテレビジョン
小学館……「女性セブン」「月刊テレパルエフ」
講談社……時にジャニ関連の記事はもみ消すこともある「フライデー」「週刊現代
ぴあ……表紙が毎号ジャニタレの「TVぴあ」
ワニブックス……ジャニオタ御用達「Wink up
マガジンハウス……木村拓哉を毎年抱かれたい男№1にする下僕雑誌「anan」、香取慎吾山下智久らがムキムキボディを披露した「Tarzan


と、どの出版社も週刊誌、テレビ雑誌、ジャニヲタ雑誌など日夜ジャニーズの下僕として、従順にジャニタレを誉めちぎる雑誌を発行する出版社ばかりだ。


さらに今年はこれまで、堂本光一堂本剛とソロでカレンダーを出していたキンキがKinKi Kidsとして、ユニットとして初めてカレンダーを出し、その発行を担当したのが、今回「ジャニカレ」業界に復帰を果たしたマガジンハウスだ。
「anan」が情報操作と疑われるリスクを背負いながらも、木村拓哉を毎年「抱かれたい男№1」にしてきた忠犬ハチ公ばりの貢献度により、カレンダー利権を手中に収めた。これは今後もキムタクが山Pや亀梨に変わることはあっても、「抱かれたい男№1」はしばらくジャニーズが続くだろう。


また、
名無しの芸能観察記-ジャニーズカレンダーの歴史(1996年〜2007年)
にカレンダー出版社の変遷が詳細が掲載されているが、2000年までは「主婦と生活社」がカレンダー産業に参画していたが、この時期に主婦と生活社の「JUNON」が、JUNONスーパーボーイコンテスト出身のFLAME(2000年デビュー)や、DA PUMPw-inds. らジャニーズが忌み嫌うヴィジョンファクトリー所属タレントを多く雑誌で取り上げ、さらに同社の「週刊女性」がジャニーさん(ジャニー喜多川)のホモ疑惑を掲載し、ジャニーズ側の逆鱗に触れ、
JUNON」「週刊女性」はジャニーズタレントの写真掲載不可となり、完全に袂を別ってしまった(以降JUNONは完全にバーニング系事務所寄りに)。そして当然カレンダー利権も失ったという経緯がある。


自分たちに非協力的な出版社はバッサリ切り捨て、協力的な社には、カレンダー利権という“アメ”で甘い汁を吸わせつつ、御用雑誌になれと印象操作の“ムチ”で振るううジャニーズ。ホモの上に、SMです。
そんな少女たちに夢を与えるジャニーズと、真実を客観報道するための機関であるマスコミの癒着構造。
利権があるところに関連企業が飛びつくのは、まるでゼネコンの談合のようなもの。必要悪では済まされない。