今さら2008年1月ドラマレビュー

NTV
◎火10「貧乏男子 ボンビーメン」W山岡真介 P櫨山裕子 D猪俣隆一 ♪BENNIE K「モノクローム」
　小栗旬 八嶋智人 山田優 三浦春馬 上地雄輔 音尾琢馬 仲里依紗 渋江譲二 ユースケ・サンタマリア
小栗旬連続ドラマ初主演。オリジナルで脚本は日テレシナリオ登龍門出身の山岡真介。
さりとて話題性のない中、初回の数字がよかったのは小栗旬パワー。
でも小栗君の今の髪型はビミョウすぎでは…。
去年働かされすぎて、この作品で休業を宣言している小栗くん。さてどうなるんでしょうか？
イザワオフィスのアホ、上地雄輔も出演。

◎水10「斉藤さん」原作小田ゆうあ W土田英生 P西憲彦 D久保田充 ♪観月ありさ
観月ありさ ミムラ 佐々木蔵之介 北川弘美 濱田マリ 矢沢心 山田親太朗 須藤理彩 古田新太 高島礼子
世の不正は許さない。間違ったことは何でも言うというスタンスは非常に見ていて気持ちいい。
特に初回でタバコの問題を扱ったのは、もっと評価されるべき。全世界の嫌煙厨はもっと見るべし。
だが、CXで主演できなくなって日テレに堕ちてなんとか主演してる明らかにゴリ押しな観月ありさが主演してることが一番の不正（笑）。
2番手にスターダストプロモーション、ミムラが出てるのは珍しい。ダストは昨今バー寄りだな。
近所の高校生役で山田優の弟で小島よしお似のケイダッシュ山田親太朗、AKB48の高橋みなみ（プロダクション尾木所属）も出演。

◎土09「1ポンドの福音」原作高橋留美子 W福田雄一 P河野英裕 D佐藤東弥 ♪KAT-TUN
　亀梨和也 黒木メイサ 山田涼介 岡田義徳 高橋一生 光石研 もたいまさこ 小林聡美
「野ブタ。をプロデュース」を彷彿させるキャスティング。
ジャニ＋スウィートパワーの蜜月の裏には何があるのか…。
原作は一切知らないので再現性は全く分からないが、話はあんまり面白くない･･･。
「たったひとつの恋」が大コケしてるので、これもコケると亀梨君的にはヤバいと思うのだが、
一切ドラマに魅力を感じない。それでも初回13パー。

TBS
◎木10「だいすき！！」W篠崎絵里子 P山本和夫 D竹村健太郎 ♪melody.
　香里奈 平岡祐太 福田沙紀 中村俊介 紺野まひる 余貴美子 岸本加代子

大胆に髪を切った香里奈だけど…全然似合ってない。
キャストも弱いし真剣に「TBSは死んだ」としか思えない。
主題歌はテンカラットバーターでmelody.

金10「エジソンの母」原案山口雅俊 W大森美香 P加藤章一 D武藤淳
　伊東美咲 坂井真紀 谷原章介 清水優哉 細田よしひこ 田中要次 杉田かおる 松下由樹
原案はフジテレビで「カバチタレ」「ランチの女王」「漂流教室」などスターダストプロモーション女優を使った伝説のドラマを数多く作った山口雅俊。
「ヒント！」という会社を設立後目立った活動のなかった彼が初めて仕掛けるドラマということで個人的には注目。
画面にテロップが出てくる手法は山口Pイズムを感じた。ストーリー的にも「1＋1＝2」を説明するという日常のミニマムな視点からその解に迫るという点も山口Pを感じた。

でも、外部の人間に頼ってる時点でダメダメだし、2番手が坂井真紀って…。事務所政治でそうなったと思われるが、そこを受け入れてしまうTBSはやはり死んだ。

◎日09「佐々木夫妻の仁義なき戦い」W森下佳子 企画石丸彰彦 P高橋正尚 D平川雄一朗
　稲垣吾郎 小雪 小出恵介 酒井若菜 古田新太 山本耕史 桜井幸子 江波杏子 西村雅彦 藤田まこと

稲垣吾郎を起用してどんなドラマを作るか…悩みに悩んだ挙句にこうなったんだろうなーーー。
アントニオ猪木、草なぎ剛がゲスト出演するけどそんなイロモノに頼ってたらダメでしょ。
個人的には小出恵介はキモすぎる。酒井若菜がやたら番宣で露出してるけどそれも徒労に終わるでしょう。
やっぱり数字取れる要素が見つからない。TBSはもう死んでいる。

CX
◎月09「薔薇のない花屋」W野島伸司 P関卓也ほか D中江功
　香取慎吾 竹内結子 釈由美子 松田翔太 寺島進 今井悠貴 本仮屋ユイカ 池内淳子 三浦友和

TBS「あいくるしい」以来の野島ドラマ。監督はCXのもはや巨匠クラスの中江功。
香取はTBS「未成年」、竹内はCX「プライド」で野島ドラマは経験済み。
竹内は「不機嫌なジーン」以来3年ぶりの連続ドラで、二人は初共演。これで、竹内はSMAPメンバー全員よ共演したことになる。
もっと「ひとつ屋根の下」的なものを想像していたが、ナゾがナゾ呼ぶストーリーで引きこれまた。
娘がかぶっているちょっと時期外れのパペットマペット風の頭巾は実は父に亡くなった母親を思い出させないための
「愛の証」だったという設定でもう野島イズムおなかいっぱい。神。鬼神。
なぜか香取を恨んでいる三浦も重厚な芝居で説得力がある。22パー取るのも必の然。

◎火09「ハチミツとクローバー」原作羽海野チカ W金子茂樹 P瀧山麻土香 D谷村政樹 ♪平井堅
　成海璃子 生田斗真 原田夏希 向井理 成宮寛貴 滝沢沙織 柏原崇 泉谷しげる 村上淳 瀬戸朝香

原作を知ってる人間としてはキャステングは全部「はぁ？」って感じ。
特にあゆ役。朝ドラ出てたんだかなんだか知らんが却下。成宮君も違う。
竹本（生田斗真）の自分探しの自転車旅行がこの作品のキモなのに、消化不良。
プロデューサーが経験不足だな単純に。
視聴率は予想通りの低空飛行。
主題歌は研音バーターで平井堅。

◎火10「あしたの喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜」原案島田雅彦 W飯田譲治 P豊福陽子 D下山天
　小日向文世 松田龍平 小西真奈美 栗山千明 吉高由里子 要潤 生瀬勝久

関テレ枠。キャスティングはバーニング系が多いが、がんばった。
吉高由里子は世界のニナガワ・蜷川幸雄が映画「蛇にピアス」に抜擢した注目株。アミューズ所属。
松田龍平は「ハゲタカ」以来のドラマで民放初出演。
死を前にした男が遊び人の男に影響されるという点は明らかに黒澤明「生きる」がモチーフ。
11日後に死ぬという絶対的な終末を前に最後に生を描くのか、絶対的な死が待ち受けているのか…。
pm10時台の今後を見据えた場合、小日向文世主演で挑戦するというのはチャレンジングですばらしい。
初回は数字も取れたが、残念ながら低空飛行。
コレに懲りず、オッサン主演連ドラはまたどこかの枠でやってほしい。

◎木10「鹿男あをによし」原作万城目学 W相沢友子 P土屋健 D鈴木雅之
　玉木宏 綾瀬はるか 多部未華子 藤井美菜 川辺菜月 佐々木蔵之助 児玉清

設定からもうすべてが荒唐無稽。よく企画が通ったなと。
利権の温床である主題歌をあえて設定しないのが斬新。

EX
◎「交渉人 〜THE NEGOTIATOR〜」 W寺田敏雄 D松田秀知 ♪湘南乃風
　米倉涼子 筧利夫 高岡蒼甫 笹野高史 安めぐみ 大杉漣 伊武雅刀 高橋克実 陣内孝則

松本清張3部作後の米倉涼子の勝負作。
明らかに「SP」「踊る大捜査線」を意識した設定だが
確か2話の自分の犠牲を省みず交渉する米倉に筧が告げた「公務員の治療費は税金から出ている」
にはちょっとシビれた（笑）。
主題歌はオスカーバーターではなくテレビ朝日ミュージック湘南乃風。

◎金09「赤川次郎ミステリー4姉妹探偵」原作赤川次郎 W福田卓郎 P横地郁英 D新城毅彦 ♪YUI
　夏帆 吉沢悠 中越典子 加藤夏希 市川由衣 生瀬勝久 室井滋
北川景子 「モップガール」に続くスターダストプロモーションゴリ押し企画。
全盛期のかわいさは消え、もはや鼻フックの夏帆。
映画「デスノート」が裏に来た際には視聴率も3パーセントに低迷。
金曜９時には「女帝」のようなドロドロをやるべし。
主題歌はダストバーターでYUI。

◎金11「未来講師めぐる」W宮藤官九郎 P中込卓也 D唐木希浩 ♪やなわらばー
　深田恭子 勝地涼 武田真治 黒川智花 田口浩正 船越英一郎 地井武男

ついにテレ朝に宮藤官九郎が光臨。
でも宮藤官九郎の脚本にテレ朝の演出力がついていってなかった。
後半はかみ合ってきたというかクドカンがテレ朝のチープさをネタしてる。
田口浩正が「相棒」の右京のパクリを演じたが、その相棒役は是非、芋洗坂係長に演じてほしかった。
そこもやっぱり演出力が甘い。