日本の雑誌は売れない方が儲かる? 

http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20070228/pub
主婦と生活社のLEON、NIKITAのようにブランド力があって、ピンポイントにターゲットを絞った雑誌の場合はその広告費だけで、雑誌の制作から印刷、流通までのコストがまかなえる。
一説にはLEON、NIKITAの編集部は、まさに(外見的には)アディオス、アデージョを体現した人ばかりを揃え、広告主のご機嫌を取っていれば、仕事が成立するらしい。


さりとて、広告主も誰も読まない雑誌に広告を出向していては、金をドブに捨てるのと同義だ(節税対策の場合はあるかもしれないw)。
隆盛を極めるフリーペーパーも部数がハケているから広告主が広告を出している。
人の目に留まるからこそ、初めて広告として成立するというものだろう。


日本雑誌協会のサイト http://www.j-magazine.or.jp/data_001/index.html によると
LEONの発行部数は約9万部。同種の雑誌の中では売れている雑誌だからこそ、広告主もカネを出すのだ。

だが、当然のことながら、広告費だけで制作費の全てがまかなえる雑誌なんて、僅少で、日本の雑誌の全出版部数のうち、8割を占めるといわれる漫画雑誌は、広告にはほとんど依存していない(そんな中、先頃配布が始まったマンガフリーペーパー「コミック・ガンボ」は無料雑誌最後の牙城に食い込んだ快挙だろう)。


また、漫画を除いた日本で一番売れている雑誌は角川書店角川ザテレビジョン)の「月刊ザテレビジョン」で、これらテレビ情報誌や一般週刊誌も広告への依存は低い。

さらに話を広げると、メディアの広告への依存が高いと、単なる御用雑誌に成り下がり、提灯記事・パブ記事しか書けなくなってしまう。公権力を監視する役目もあるメディアには死活問題だ。


結論としては……雑誌は売れた方が儲かる!! でも、売れなくても儲ける策はあるかもw。


LEON (レオン) 2007年 04月号 [雑誌]「噂の真相」イズム―反権力スキャンダリズムの思想と行動マンガ原稿料はなぜ安いのか?―竹熊漫談G(グラビア)ザテレビジョン VOL.5 (5)